Anthropic は 9月29日、最新 AI モデル「Claude Sonnet 4.5」を発表した。従来モデルから大幅に進化し、長時間稼働やツール活用能力の強化により、より幅広い業務領域に対応可能となった。
長時間稼働と性能向上
Claude Sonnet 4.5 は、内部テストで最大 30 時間の自律稼働を達成したとされる。これは、前世代の Claude Opus 4 が最大約 7 時間だったことと比べて大幅な改善となる。さらに、コーディング、金融分析、サイバーセキュリティといった専門的な領域でも実用性が高まったと報告されている。
開発環境の拡張と新機能
新モデルでは開発者向け機能も強化されている。Claude Code に「チェックポイント機能」が追加され、進捗保存や巻き戻しが可能となったほか、ターミナルインターフェースの刷新や VS Code 拡張機能の提供も行われた。また、長時間の処理に対応するためのコンテキスト編集やメモリ管理も改善されている。
提供形態と位置づけ
Claude Sonnet 4.5 は、Claude.ai や API を通じて提供されており、従来モデルと同価格で利用できる。Anthropic はこのモデルを「同社史上最もアラインメント性(安全性)を重視したモデル」と位置づけ、AI の安全利用に向けた強化をアピールしている。