ゲームを快適に楽しむために欠かせない「ゲーミングモニター」。しかし、高性能になるほど気になるのが「消費電力」や「電気代」ですよね。実際のところ、ゲーミングモニターはどれくらい電気を使い、月々の電気代はいくらになるのでしょうか?この記事では、モニターのワット数から電気代の計算方法、さらに節電のコツまでをわかりやすく解説します。これからゲーミング環境を整えたい方や、電気代を少しでも抑えたい方にぴったりの内容です。
ゲーミングモニターの消費電力とは?基本の仕組み
ゲーミングモニターの「消費電力」とは、使用中にモニターが消費する電気エネルギーのことを指します。
単位は「ワット(W)」で表され、数字が大きいほど電力を多く使うことになります。
一般的なオフィス用モニターは 20~30W程度 ですが、ゲーミングモニターは高性能ゆえに 40~80W、場合によっては 100Wを超えるモデル も存在します。
電力消費量は、画面サイズ・リフレッシュレート・解像度・輝度 の4つの要素によって大きく変化します。特に、240Hz以上の高リフレッシュレートモデルや4K解像度モデルは消費電力が増加する傾向にあります。
消費電力を決める3つの主要要素

ゲーミングモニターの消費電力は、主に「画面サイズ」「リフレッシュレート」「輝度(明るさ)」の3つの要素によって大きく左右されます。これらを理解しておくことで、快適な映像体験と節電を両立することが可能です。
サイズ(インチ数)による電力の違い
モニターのサイズが大きくなるほど、表示面積も増えるため、バックライトを照らすための電力も多く必要になります。
たとえば、24インチモニターの平均消費電力は約25W前後ですが、32インチでは45〜60W程度になることもあります。
特に4K解像度を搭載した大型モデルでは、映像処理にも電力を要するため、同じサイズでもフルHDモデルより消費電力が高くなりがちです。
そのため、省エネを重視する場合は 27インチ前後のサイズ が最もバランスが良く、電気代も抑えやすい傾向にあります。
リフレッシュレート(Hz)の影響
リフレッシュレートとは、1秒間に画面が何回書き換えられるかを示す数値で、単位は「Hz(ヘルツ)」です。
一般的なモニターは60Hzですが、ゲーミングモニターでは 144Hz・240Hz・360Hz などの高リフレッシュレートモデルが主流になっています。
この数値が高くなるほど、1秒あたりの描画処理が増えるため、内部回路やパネルの動作が活発になり、消費電力が上昇します。
例えば、同じ27インチモニターでも
- 60Hzモデル:約30W
- 144Hzモデル:約40W
- 240Hzモデル:約55W
といった違いが見られます。
ただし、最新モデルでは高リフレッシュレートでも省電力設計が進んでおり、消費電力を最小限に抑える技術も導入されています。
輝度(明るさ)設定と表示方式の関係
輝度は、画面の明るさを表す数値で「cd/m²(カンデラ毎平方メートル)」という単位で表されます。
輝度が高いほどバックライトが強く発光し、消費電力も比例して増加します。
例えば、最大輝度400cd/m²で使用する場合と、250cd/m²に抑えた場合では、約20〜30%の電力差が発生します。
常に最大輝度で使用していると、電気代だけでなく、モニター寿命の短縮や目の疲れの原因にもなります。
理想的なのは、
- 昼間:80〜90%の明るさ
- 夜間:50〜60%の明るさ
といったように、環境光に合わせて調整することです。
また、有機EL(OLED)モニターは「黒表示時に発光しない」ため、暗いシーンが多いゲームほど消費電力を抑えられるという利点もあります。
ゲーミングモニターの「ワット数」とは何を意味する?

モニターのワット数(W)は、「定格消費電力」としてスペック表に記載されています。
これは通常使用時の平均的な電力消費量を示しており、実際の消費電力は使用状況によって前後します。
また、「最大消費電力(MAX)」という表記がある場合は、最も高負荷な状態(高輝度+高リフレッシュレート)での数値を意味します。
実際のゲーミングモニターの平均消費電力一覧
| サイズ | 平均消費電力(通常) | 最大消費電力 | 想定月間電気代(1日6時間使用) |
|---|---|---|---|
| 24インチ | 約25W | 約40W | 約45円 |
| 27インチ | 約35W | 約60W | 約65円 |
| 32インチ | 約45W | 約75W | 約85円 |
| 4Kモニター | 約55W | 約90W | 約100円 |
※ 電気料金単価:31円/kWhで計算(参考:経済産業省電気料金目安)
4KモニターとフルHDモニターの電力消費の違い
4K解像度のモニターは、フルHDの約4倍の画素を描写します。
そのため、同一サイズでも 1.3~1.6倍程度の消費電力 になることが一般的です。
ただし、近年の省エネ技術の進化により、4Kでも40W台に抑えられるモデルも登場しています。
特に有機EL(OLED)タイプは、黒の表示が多いほど消費電力が低くなるという特性があります。
ゲーミングモニターの電気代を簡単に計算する方法
計算式は非常にシンプルです。
電気代(円)= 消費電力(W) × 使用時間(h) ÷ 1000 × 電気料金単価(円/kWh)
たとえば、消費電力が50W のモニターを1日6時間使う場合:
50 × 6 ÷ 1000 × 31 = 約9.3円/日
→ 1か月(30日)で 約280円 となります。
つまり、ゲーミングモニターを長時間使用しても、電気代は意外と安く抑えられるのです。
消費電力を抑えるための節電テクニック

輝度設定を下げる
モニターの輝度を下げることで、消費電力を大幅に削減できます。最大輝度で使うと電力消費が約1.3倍になることも。
昼間は明るい環境光を利用し、夜間は70%以下に設定することで、目の疲れを防ぎながら省エネにもつながります。
節電モードを活用する
多くのゲーミングモニターには「ECOモード」「省エネモード」が搭載されています。
この設定をオンにするだけで、画面の輝度やバックライト出力を自動調整し、最大15%前後の電力削減が可能です。画質への影響も最小限です。
自動スリープ機能を設定する
離席中にモニターをつけっぱなしにしておくと、無駄な電気を使ってしまいます。
自動スリープ機能を「5〜10分」で設定すれば、操作がないと自動で画面がオフになり、待機電力の節約とモニター寿命の延長にも効果的です。
モニターサイズを適正化する
大画面モニターは迫力がありますが、電力消費も比例して増えます。
1人用やデスク環境での使用なら、27インチ前後が最も省エネかつ使いやすいサイズです。
無理に大型を選ばず、用途に合ったサイズ選びが節電の基本です。
電源タップで待機電力をカット
モニターは電源を切っても、待機状態でわずかに電気を消費しています。
スイッチ付き電源タップを使えば、使用しないときに完全に電源を遮断でき、年間で100円以上の節電効果も。小さな工夫が長期的な節約につながります。
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240Hzや360Hzの高リフレッシュレートモデルでも、最新のバックライト制御技術により消費電力を約20%低減。
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ゲーミングモニターと他デバイスの消費電力比較
意外に思われるかもしれませんが、ゲーミングモニターの電力消費は他のデバイスと比べて非常に低いです。
| デバイス | 平均消費電力(W) | 備考 |
|---|---|---|
| ゲーミングモニター | 30〜60W | サイズや性能により変動 |
| ゲーミングPC | 250〜600W | GPU・CPU性能による差大 |
| ノートPC | 40〜90W | モバイル用途では比較的低い |
| PS5 | 約200W | 高負荷時は300Wを超える場合あり |
| スマートフォン充電 | 約10W | 充電時間は短いが頻度が多い |
このように、モニター単体の電気代は非常に小さいため、節電効果を最大化するならPCやGPU側の設定見直しも重要です。
まとめ
ゲーミングモニターの消費電力は平均30〜60W程度で、1か月の電気代はおよそ100円前後と意外に低コストです。サイズや輝度設定、リフレッシュレートを調整すれば、さらに節電効果を高められます。特にECOモードや自動スリープを活用することで、快適さを損なわずに効率的な電力管理が可能です。最新の省エネモデルを選べば、電気代の節約だけでなく、環境にも優しいゲーミングライフを実現できます。